目的
ネオホッケーの指導者の方、そしてこれからネオホッケーを始める初心者の方、どちらにも役立つような基本資料として活用してほしい。
①ネオホッケーの歴史
フロアボール
- スウェーデンで発展したスポーツです。その国際的な広がりは著しく、1986年にはスウェーデン、フィンランド、スイスのフロアボール協会が中心となり、国際フロアボール連盟(IFF)が設立されました。現在、IFFには70の国と地域が加盟しており、世界中で約350万人に楽しまれています。フロアボールは、将来的にオリンピックの正式種目となることを目指し、活発に活動を進めている国際的な競技スポーツです。現在のネオホッケーの原型となるスポーツです。
ユニホック
- 1968年にスウェーデンで考案されたとされる簡易版フロアボールにあります。より手軽に楽しめるようにと普及を目的に発案されました。その後、1978年にはスウェーデン大使館を通じて日本へ本格的に導入されます。日本の施設環境に合わせてルールが改良され、老若男女が気軽に楽しめるレクリエーションスポーツとして広まっていきました。静岡市では、1980年代後半頃に地域の体育指導員が中心となり普及が始まりました。当初はユニホック社の用具のみが使用されていました。
ユニバーサルホッケー
- 1978年、あるレクリエーションスポーツが日本に紹介されました。順天堂大学の教授らが中心となり、ルールや用具(アシックス社製)が開発され、老若男女がいつでも、どこでも楽しめるスポーツとして全国に普及しました。このスポーツは、後に多くの地域で「ネオホッケー」に統合されましたが、現在も統合せずに独自に活動を続けている地域が存在します。
ネオホッケー
- 「ユニホック」と「ユニバーサルホッケー」という2つの競技は、これまで全国でそれぞれ活動していました。しかし、2012年4月28日、この2競技を含む三協会が統合し、「日本フロアボール連盟」が発足しました。この統合を機に、国内部門の競技名を「ネオホッケー」として新たにスタートしました。静岡市では、以前行われていた「ユニホック」から、そのまま「ネオホッケー」へと競技名が変更され、現在に至っています。
②生涯スポーツと競技スポーツ
生涯スポーツ(レクリエーションスポーツ)
- 年齢、性別を問わず、生涯にわたって誰もが気軽に、そして自分のペースで参加できるスポーツのことです。そこでは、スポーツ活動そのものの楽しさが何よりも大切にされ、記録や勝敗よりも、仲間との交流や家族との触れ合いを深め、自身の健康増進に繋げることを目的とします。
競技スポーツ
- 記録や勝敗を主な目的とし、真剣に競い合いながら、技術や記録の向上を目指してトレーニングを積み重ね活動するとスポーツと言えます。プロアマ問わず競技スポーツの最高峰といわれる国際大会はオリンピックや、パラリンピックがあります。
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💡 一般的には、ネオホッケーがレクリエーションで、フロアボールが競技スポーツと言われていますが、各チームや各地域で行われている大会やイベントの目的を理解して参加する事が重要です。ネオホッケーには日本一を決める選手権大会があります。フロアボールにはみんなが楽しく参加できるレクリエーション大会のようなものもあります。
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③活動地域
静岡県
- 主に静岡市・函南町の2つの地域でネオホッケーが盛んに行われています。